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雪折れ

昨日、今頃の雪は重いので雪折れがなければいいけどと心配していましたが、きづきの森の杉やヒノキどころか我が家の庭の桜やミモザ、コニファーなどが折れました。長い桜の枝が通路をふさいでしまったので、お陰で朝から鋸を持ち出してきこり仕事をしました。

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お昼は会食の予定があったので藤岡の市内まで出かけ、そのあと県立美術館へ山口薫の特別展を見に行きましたが、美術館の庭の木も折れていて、造園業者らしい人たちが片付けていました。

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楽しみに出かけた山口薫の絵は、特別展とはいえ小規模なもので、一番好きな「おぼろ月に輪舞する子供たち」は展示されていなくて残念でした。

私は無知でその人のことを何も知らなかったのですが、井上有一という人の書を展示したコーナーがあり、そこも見ました。最初「書道」というイメージとはまるで違う書きなぐったような文字に戸惑いましたが、ところどころ判読できる字を拾って読んでみると、どうやら東京大空襲のことを書いたもののようでした。被災者へのありったけの思いがこの文字なのだと、怒りや悲しみや後悔がこの荒々しさになったのだと納得できました。

ちょうど今日は3月10日。東京が空襲された日です。私は江戸川区で生まれ、群馬に疎開していて、大空襲の夜群馬から遠くの空がぼんやり赤くなっているのを見ました。今でもその光景ははっきり覚えていて、そのまま群馬に居ついた実家に帰れば、「あちらが東京」と迷わず指差せます。

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日本の美術館は撮影禁止ですが、ほかに誰もいなかったので鎮魂の意味を込めて1枚撮らせて貰いました。 戦争があったこと、大勢の人が犠牲になったことを忘れてはいません。

帰ってからテレビのニュースを見ていたら、なんと鎌倉八幡宮の大銀杏が根こそぎ倒れてしまったとか。我が家のちゃちな桜など簡単に折れるわけです。静御前の舞や公暁の所業も見ていたはずの、文部省唱歌にも歌われた大木ですが、もう「問わばや遠き世々の跡」というわけに行かなくなりました。

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